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小手先の技術論と職人芸ですか | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 12 Comments
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小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月15日 19:21
投稿者:匿名希望X(ID:QghYc3M)
別スレの『通りすがり』氏がいみじくも『小手先の技術論、職人芸』などという言辞を書き込みました:
私は、西洋音楽を演奏する『技術』とは、西洋音楽の正しい姿をゆがめることなく正しく形にする力量であると考えてきました。きょうびまともな演奏家はみなそのように考えます。
小手先の技術とは何のことやら見当もつきません。どなたかご説明下さい。まして、西洋音楽における『職人芸』とは何のことですか。消息通の方、ぜひともご高説を賜りたく、切にお願い申し上げます。

音楽性と別になにやら物質のように『技術』なるものが存在する、なんぞという信仰が21世紀の日本にはまだ存在するのでしたら、その点についてもどなたか解説をお願いします。
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Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月15日 19:32
投稿者:匿名希望X(ID:QghYc3M)
あっと、pochiさん、失礼しました、気付かず類似の新たなスレを起こしてしまいました。こっち削除しましょうか?
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Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月15日 19:46
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
匿名希望X氏の質問形式の方が適切だと思いましたので、私の質問の方を消去しました。

====

「小手先の技術」はよく解りませんが、西洋音楽における『職人芸』は、
https://www.youtube.com/watch?v=F9Fkfnq1-rA
こんな演奏の事をいうのではないかと思います。『職人芸』というよりも、『名人芸』という方が適切かも知れません。

芸術(Art)はこちらに解説があります。
ttp://www.soumei.org/artist-information/art.html

「音楽性」は私にはよく解りませんが、下手くそなのの言い訳をする時に使う、専門用語ではないのかと思います。
[46090]

Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月15日 20:53
投稿者:検索好き(ID:ExiIWRA)
芸大、武蔵野音大、国立音大のホームページを見ると、音楽性と言う言葉が使われています。それでも、「下手くそなのの言い訳をする」ための表現なのでしょうか。唇が寒くなりませんか?
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Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月15日 22:42
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
検索好き氏、

ホームページの言辞は、祝詞みたいなものだとお考え下さい。神社を守る事(音楽演奏)とは、直接関係ありません。高天原かしこみかしこみ~「かしこみ」って、銀行の不良債権の事でしょうか?という感じですね。意味は無いのです。
[46094]

Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月16日 05:45
投稿者:匿名希望X(ID:IEVlkEA)
音楽性イコール技術と云うのは誰もが承知でしょう。この二つが別れた物として存在するなど神話に過ぎません。小手先のテクニックなんてものがもし眼前に現れたと仮定したなら、真っ先に強烈に拒否するのは音楽家でしょうね。
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Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月16日 08:11
投稿者:検索好き(ID:ExiIWRA)
「メカニック、テクニック、音楽性について」(園田高弘)というのがありました。三者を区別しているように読めます。ご参考まで。

h
ttp://www.takahiro-sonoda.com/lecture/011.html
[46096]

Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月16日 08:36
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
「小手先でテクニック」が得られたら、即座に世界中に伝播するでしょう。

ヴァイオリン演奏の小さな動きは、「小手先のテクニック」そのものに見えるかも知れませんが、腕を少しでも動かせば背骨、足まで関係ありますので、小手先だけのテクニックというのは却って難しい様な気がします。

技術論というのは、よく解らなくて、論を垂れるのは誰にでも出来ますし、論では楽器は弾けません。「論」の金字塔である、カール・フレッシュの「ヴァイオリン演奏の技法」を読んだだけで、ヴァイオリンが弾けるようになった、なんて話は聞いた事がありません。

技術論を練習方法と読み替えると、問題点は人それぞれ、様々です。最も大きな問題となるのは、弾いている本人が、「問題点を気が付けない」事にあるのではないかと思います。自分の演奏を録音(録画)して聴く(視聴する)のが、現代では、最も効果的な練習方法なのではないかと、思っています。スポーツでも同様です。

どんな芸事でも同じで、細かく区切って浚って、それを繋げていきます。整合性をもって(保って)繋げる事を「音楽性」と呼ぶのなら、イマジネーションでしょう。演奏は、音を出すという作業なので、口移しで「このように弾く」という指導をしますから、「真似をする能力」と言い換えられるかも知れません。
[46116]

Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月17日 21:04
投稿者:匿名希望X(ID:QghYc3M)
東アジア知識人の伝統なんでしょうか。音楽、絵画を低く見る。上手な絵を書く職人はそれこそ小手先の職人。音楽分野でも孔子様の実家だった楽師は選民扱い=アンタッチャブル。小手先の芸なんだから士大夫のやるべき高尚な技にあらず、という訳。

絵画などもは、七言律詩の聯を整えられ、四書五経をそらんじ、科挙は当然余裕で通過した高位の富裕な官人が余技に書く水墨画こそが芸術だ、というのが中国的常識です。日本にもその影響があります。面白いのは遊戯の相手を努める高級娼婦には絵画や書法や詩の素養が求められるんですが官吏階級の家庭婦人には求められない。

幸田延姉妹が藝大の前身の音楽学校から排斥されたのも、両家の子女が男子に立ち交じって音楽をやったからでしょうね。はじき出された幸田姉妹は皇室御用達に転じました。お陰で香醇皇后陛下も若くしてヴァイオリンを習い、まことに結構なことでありました。
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Re: 小手先の技術論と職人芸ですか

投稿日時:2012年12月17日 22:30
投稿者:pochi(ID:EyRIKDA)
>楽師は選民扱い
賤民の間違いですね。

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「閨秀」という言葉をどの様に解釈するかですか?
ラフカディオ・ハーンは日本語の読み書きが不得意でした。小泉八雲著の日本語の文章は、士族の娘であった小泉セツによるものと思われますが、士族の娘が文を書き散らすのは、はしたない事だったのでしょうか?

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類人猿と人類の共通の祖先から人類が分岐し、現代人類へと進化した決め手は、言語の発達と手先の器用さだった筈です。楽器演奏は、人類が最も洗練度を要求される行為だと、私は思っています。

ヴァイオリン演奏が「小手先」で出来るものならそれはそれで大いに結構。でも無理だと思います。
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