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雑談・その他 2 Comments
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どれにしよう?

投稿日時:2001年07月16日 12:55
投稿者:桃花(ID:JZRQMoU)
バイオリンを買おうと思ってるんですが、やはり迷います。
習い始めて7年くらい、ブランクはあるんですけど、今度は自分で働いたお金で買おうと思ってるんです。松崎氏が作成してるバイオリンを一度弾かせてもらったんですが、とっても柔らかくよい音がしたんです、このバイオリンにしようか、イタリアの物にしようか迷ってるんですが、やっぱ音で決めた法がいいんですよねぇ?で自分に自信がもてないっていうか、大金だけにびびってるっていうか・・・。誰か松崎氏のバイオリンについて知ってる人いらっしゃいますか?
[183]

Re: どれにしよう?

投稿日時:2001年07月17日 00:24
投稿者:yc(ID:JVlnlRk)
残念ながら、松崎さんという製作者を知りません。ただ、値段から
察するに丁寧に仕上げられた手工品だろうと思いますが…。
ご存知の方がいらっしゃいましたらフォロー頂けると幸いです。

イタリア物云々については、個々の楽器を見ないことにはなんとも
申し上げられませんが、violin@webでも述べている通り、イタリア製
だとか日本製による決定的な違いはないと思います。生産国だけでは
何ら判断できないと申し上げても過言ではないでしょう。

楽器の音色は絶対的に判断することが困難なので、できれば
複数の楽器で音色・弾き易さ・音量(第三者にも聞いてもらう)を
比較してお決めになった方がいいかと思います。ただ、その際も
比較する楽器がたまたま状態の悪いものだともう一方が良く思えて
しまったりもします。難しいところです。

とまぁ、アドヴァイスにもならないようなコメントで申し訳ないですが、
最後は楽器屋さんを信用できるかどうか、そしてその中で自分が納得
できるかどうか、というところになってしまいますね(実もフタもない!?)。

良い楽器と出会えることをお祈りしています。
[9684]

Re: どれにしよう?

投稿日時:2004年02月05日 05:18
投稿者:pochi(ID:EoIkiXM)
ノスタルジーで古い投稿を引っ張り出してきました。

松崎氏の楽器は弾いた事が有りませんから、何とも評価のしようが有りません。

表板が硬くて分厚い場合、新作の時には鳴りません。しかし、弾き込む事に依って鳴ってくる場合が有ります。薄めの場合、楽に音が出せます。しかし、弾けば弾くほど鳴らなく鳴ってくる場合があります。オールドの銘器と云われる物の内、状態が良く、コンサートに耐え得る性能を持っているものは、偶然の産物だと思います。

当時とはネックの傾きやバスバルゲンの強さ、大きさが全く違っていたのに、修理の専門家が手を入れて、現代の絃の張力にも耐えられる様に改造した楽器なのに、それでも良い音がするなんて、不思議です。

製作者が近くにいらっしゃるのなら、白木の状態で弾かせてもらうのが良いと思います。ニスが乾いた状態の音を想像する事ができます。ニスの調合に依って、乾くのに1年掛かる場合も10年掛かる場合もあります。しかし、永年の経年変化を誰も予測する事は普通出来ません。

現代ヴァイオリン作家の場合、殆ど木の状態に合わせて上手に板の厚み、バスバルゲンの強さを調性してありますから、楽器屋さんは、外観を見て、工作精度が良い楽器なら、表板・裏板の削り方も上手だろうと推察して、良い楽器だと判断します。しかし、これも実際に絃を張って弾いてみないと本当に良い音が出るかどうか、解らないのが楽器屋さんのリスクです。

そんな場合、魂柱の位置を調整したり、役物を変えたり、絃を変えたり、試行錯誤して、大体、楽器が鳴る様に調整します。これには製作者とは全く違った能力が要求されます。

日本には、楽器調整・修理が得意な職人が沢山居ます。彼等の微妙な調整によって、消費者は良い楽器ではないかと思い込まされる場合も少なからずあります。

中国の個人で製作している物もピンキリです。これは素晴らしいと思えるものも、大した事は無いなと思える物もあります。「これは凄い」と思われる工作精度を誇った楽器にも出合った事があります。私が弾いたものは、非常に弾き難いのですが、音に奥行きがあって、将来が楽しみな楽器でした。

私は、世間では引き難いと云われる楽器でも無理矢理音を出してしまうのが非常に上手です。現在、所持している楽器も、誰も弾けないだろうと楽器屋が奥に仕舞っていた物を「君ならもしかして弾きこなせるかも知れないと出して来て呉れた物です。皆、弾き難いと云いますが、弾き込めば弾き込む程応えてくれます。

中国の工房製は、手練れた職人達が分業して作っていますので、統一感が取れていないと思う場合も有りますが、一般的に始めから弾き易く作ってあります。余程弾き込まない限り50年位は音がペラペラにはならないと楽器屋は断言するのですが、私の様に有とあらゆる技法を試す者にとっては、楽器を弾き潰してしまう可能性が高いと思います。

日本の製作者の場合、バラつきは少ないと思いますが、これは凄いという楽器には出合った事がありません。やはりピンキリですが、そこそこに良くなる優等生的な楽器が多いと思います。これは、私が、日本人の製作した楽器を弾いた数が少ないからかも知れません。

米国で成功している松田鉄雄さんの楽器も豪快さと云う点では、今一つでした。バランスの良い、弾き易い楽器だと思いました。但、値段が高いのが難点です。

経験則ですが、新作で柔らかい音が出る楽器は経年変化で音が出なくなる傾向があると思います。

色々書き込みましたが、御参考になれば、、、

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