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弦の溝には何を塗るのが効果的? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 39 Comments
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弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月19日 23:36
投稿者:マキシム(ID:KXQ2IlQ)
バイオリンの駒と上駒(ナット)の溝と弦の抵抗を少なくするために何を塗るのが一番効果的でしょうか?
①4B以上の濃い(柔らかい)鉛筆
②ロウ
③ドライソープ
④銀色の色鉛筆
①~③はいくつかの工房で教えてもらった方法で、④は自分の思いつきによるものです。
自分で試した限りでは、①と④が効果的なように思います。弦のすべりが多少良くなるように思います。一方、②と③は、自分の塗り方が悪いのかも知れませんが、全然効果が感じられませんでした。
他にもっと効果的な方法があれば教えて下さい。あと、②や③も塗り方を工夫したらもっと効果が期待できるのでしょうか?
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月20日 00:51
投稿者:t.m.(ID:MzICVpI)
ナットには、ヒルの「ペッグコンポジション」を塗っています。
大学時代の弦トレーナーであったWさん(現:京都のプロオケコンマス)も、これを薦めていました。(かなり昔の話しですが)
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月20日 12:51
投稿者:マキシム(ID:mHOZQiA)
t.m.さんお返事ありがとうございました。ヒルの「ペッグコンポジション」を塗っておられるとのことですが、ナット(上駒)だけでなく、駒の溝にも塗っておられますか?たしかにペッグコンポジションは適度な潤滑作用が期待できそうですが、以前ある工房で尋ねたところ、「鉛筆かロウを塗るのが一般的で、コンポジションは糸巻きだけに使うように。」と回答されたことがあり、試したことはありませんでした
銀の色鉛筆は、僕の思いつきですが、実際に試してみると、とてもすべりが良いのです。色鉛筆の芯は柔らかいので結構塗り易いです。あと、銀の色鉛筆にもいろいろありますが、よりメタリックでテカテカした感じの高級品が使い易いです。
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月20日 21:28
投稿者:マキシム(ID:EkkDAIA)
銀の色鉛筆について補足させていただきます。先日、絵の得意な友人と一緒に大型の文房具店に買いに行ったのですが、銀の色鉛筆と一口に言っても、様々な値段のものが15種類くらいあって驚きました。
油分の多さや、顔料の配合の具合によって、芯の硬さ(粘り具合)からテカリ具合まで1本1本質感が異なるので、どれを買ったら良いのやら迷ってしまいました。そこで、友人のアドヴァイスを聞きながら、持参したバイオリンの駒(駒を取り替えたときの古い方の駒)の溝に実際に銀色を塗ってみたところ、良い結果の得られたものを3本購入しました。値段はどれも1本200~260円もします。
いきなり、楽器についている駒で試すのはまずいと思ったので、まずは、古い駒と古いナット(上駒)の溝で3本の銀の色鉛筆の塗りあがりを検証してみました。一番結果が良かったのは、「芯が柔らかめでソフトなタッチ。重ね塗りに向く。油性色鉛筆。」という説明書きのあった銀の色鉛筆でした。それから、実際にバイオリンについている駒と上駒に、その銀の色鉛筆を塗ったところ、今まで塗っていた5Bの鉛筆(1本200円近くする高級品)よりも、弦のすべりが良くなったように思います。ちなみに弦はドミナントを張ってます。これは、黒の鉛筆よりも銀の色鉛筆の方が厚く塗り重ねられるからかも知れません。しばらくこの状態で様子を見たいと思います。
銀の色鉛筆を塗るという手法は、2週間ほど前に、ヴァイオリンを拭きながら、偶然ひらめいたことだったのですが、予想以上の効果に自分自身驚いているところです。
銀色のクレヨンを塗るという方法も考えたのですが、滑りの効果よりも粘りが強すぎるような気がするのと、作業中に発生するクレヨンのカスがニスにへばりついたりしたら面倒なことになるな、と思ったのでやめにしています。
今のところ、柔らかめの油性の銀の色鉛筆が最も効果的だと思ってますが、他にも何か面白い方法がありましたら、ぜひご提案下さい。
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月20日 22:26
投稿者:ゴールド(ID:F3c1YSg)
マキシム氏へ。色鉛筆まで試したのだから、クレヨンとかクレパスも試してみて下さーい。
㈱サクラクレパスによると「どちらも同じで、型が違うだけ、名前が違うだけと思っている方も多いようです。しかし実際には、クレヨンは、蝋分が多くクレパス と比較してやや固めで、線描に適し ており、発色としては透明感があり、軽いタッチの絵が描けます。一方、クレパスは、 油脂分が多く柔らかくて延びが良いため、面塗りに適しており発色としては不透明で 重厚なタッチの絵が描けます。」とのことです。
ロウの多いクレヨンの方が弦の滑りが良さげな感じもするし、油分の多いクレパスの方が柔らかくて延びが良いから、溝に塗りこみ易い感じもするし。みんなのために実験してみて下さい。
[14213]

Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月21日 00:46
投稿者:よが(ID:QHZTYGA)
こんばんは.

ヒルのペグコンポジションをナットと駒の溝にも塗っています. 素人の観点ですが潤滑と同時に弦と楽器の密着というのもキーファクターではないかと思っています. 塗り方は,横向きに溝でしごくようにしてぬったあと,弦を張って「ムニッ」とはみ出した部分を布で拭き取っています. 使い古してカラカラに干からびた石鹸も使ったことがありますが,あまり効果は感じられませんでした. 当時はアルカリ性だと木がガサガサになるのかなという印象でした.

鉛筆についてもやったことはありますが,満足いくなめらかさを得るためには各溝について粉が溝の両端に山盛りになるくらいぬらないといけないような気がしてやめました. 銀色の色鉛筆についてはやったことありませんが,興味あります.

弦と溝の潤滑と密着という観点だけなら,椿油もよさそうな気がしますが,液体なのでためしたことはありません.
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月21日 04:52
投稿者:pochi(ID:MENycGQ)
コンテもいけます。ヌルのが難しいのが欠点です。
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Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月21日 23:42
投稿者:マキシム(ID:ISd0hSE)
よがさんもヒルのコンポジションを塗っておられるんですね。僕が訪問した工房では、この手法を使っている工房はありませんでしたし、専門書にも載っていませんでしたので、意外な感じです。
さて、銀色の色鉛筆の話の続きです。一番結果が良かった「芯が柔らかめでソフトなタッチ。重ね塗りに向く。油性色鉛筆。」という説明書きのあった銀の色鉛筆は、ドイツ製のもので、FABER CASTELLのSILBER9201-251☆☆☆ というものです。消費税を含めて260円ぐらいしました。芯が柔らかくて塗り易いだけでなく、厚く重ね塗りできますし、弦でこすっても剥げにくいという定着性の良さも併せもっています。油性ということで、適度に粘りがあることもあって、鉛筆だとなかなかつきにくい上ナット(上駒)の黒檀の溝にも、ベッタリと塗りこむことが可能です。
よがさんが指摘しておられるように、黒の鉛筆だと、塗って塗って塗りまくって、鉛筆の粉がニスの上に多少落ちるくらい塗って初めて、なめらかな仕上がりになりますが、黒の鉛筆だとどうしても厚塗りできないので、弦が溝を動くときに、多少剥げてしまいます。弦の張替えをすると良くわかりますが、弦を張り替えるたびに、かなりマメに塗りこんでやる必要があります。
銀の色鉛筆だと、定着性が良いので、多少弦が動いたくらいでは、剥げません。溝に銀の色鉛筆をたっぷりと塗りこむと、溝が銀でコーティングされたかのようにテカテカになりますが、実際のところ、見た目どおり、弦のすべりも良いのです。すべりの良さについては、駒の角度を微調整するときに感じました。ひっかかりがなくてなめらかなので、以前よりも細やかな角度調整がし易くなったように感じます。上ナットについては、黒の5Bの鉛筆との差はそれほどハッキリとは感じられませんが、定着性については上回っているようなので、長期的に見れば、すべり性能が持続するので有利なのではないかと予想しています。みなさまもお試し下さい。
[14315]

Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月23日 22:49
投稿者:t.m.(ID:NxhBOHY)
マキシムさん、
回答が遅くなりました。

> t.m.さんお返事ありがとうございました。
> ヒルの「ペッグコンポジション」を塗っておられるとのことですが、
> ナット(上駒)だけでなく、駒の溝にも塗っておられますか?

駒のところはあまり気にしていないので、ペッグコンポジションはナットにしかつけていません。
正確な数字はわかりませんが、糸巻きで10mmぐらい弦を巻いた場合、ナットのところでは弦は9mmぐらい移動しますが、駒のところでは1mm程度しか動かないのではないでしょうか?
なので、駒のところの弦の伸びは無視しています。
[14323]

Re: 弦の溝には何を塗るのが効果的?

投稿日時:2004年07月24日 01:20
投稿者:マキシム(ID:Q1RjgoA)
t.mさんへ。たしかに、弦の動く距離は上ナットの方が大きいですが、上駒はもともとツルツルの黒檀ですから、何かすべりを良くするものを塗っても塗らなくてもそれほど大きな差はないと思います。(もちろん、上駒の溝がきちんと調整されていることが大前提です。)
一方、駒は楓でできていますが、駒の溝は、いくら完全に調整しても、黒檀のようにツルツルにはなりません。そこで、鉛筆などを塗ってツルツルにして弦をすべりやすくしてやる必要があるわけです。
たしかに駒上では弦は1ミリ程度しか動きませんが、駒の角度の調整というのは、弦を張った状態で時々行うわけで、そういう作業のときに、溝がツルツルで滑り易いと、駒の角度の調整作業がスムーズにはかどります。
また上駒は超固い黒檀なので、あまり溝は磨り減りませんが、駒は黒檀よりもだいぶ柔らかい楓なので、磨り減って溝が深くなり易いものです。だからこそ、駒の溝の方により丁寧なケアが必要だと思います。
そこでお薦めするのが、銀の色鉛筆です。銀の色鉛筆を溝に塗ってから、数日間様子を見ていますが、「世紀の大発見なのでは!」と思うくらい満足しています。銀の色鉛筆の定着性の良さは、特に溝が深くなりがちな楓でできた駒において、より強く感じられます。駒の角度を何度か調整しているので、弦と溝がこすれあっているわけですが、ほとんど銀色が剥げないのです。鉛筆の2倍くらいの剥がれにくさがあると思います。この剥げにくさのおかげで、長期にわたって溝が保護されるわけです。弦を張り替えるたびに塗りこんでやれば、溝が深くなるのをかなりの程度阻止できるのではないかと考えています。
銀の色鉛筆は、もし塗ってみてその結果に不満があれば、消しゴムで慎重にじっくりとこすり落とせば落とせますので、楽器に悪影響を与えることはありません。しかも銀の色鉛筆代は250円程度の出費で済みます。t.mさんにもぜひお試しいただきたいものです。
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