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タワーマンションと楽器演奏(防音対策等) | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 13 Comments
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タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月06日 19:40
投稿者:音楽パパ(ID:IUcxiYg)
音楽パパと申します。家族全員が楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ)を趣味にしています。現在の住環境よりも気兼ねなく音楽のできる住環境を求めて、最近流行りのタワーマンションへ引っ越すことを検討しています。
というのは、①最近のタワーマンションは、従来のマンションよりも躯体(構造)を頑丈にするために、壁や床のコンクリートの厚みが厚い、②2重床&2重天井を採用している、というお話を聞いたからです。
私は現在築15年のマンション(11階建て)の5階に住んでますが、階下の住人さんが大声で笑ったり、子供さんが泣いたりすると、結構ハッキリ聞こえてきますし、階下の方がTVやステレオの音量を大きくすると、それも多少聞こえてきます。また、上階の方がドタバタすると結構ダイレクトに響いてきます。不動産屋さんから聞いた限りでは、私の住んでいるマンションの床や壁の厚みは、最近のマンションの半分から3分の2程度だということです。もちろん、床も天井も2重ではありません。
現在住んでいるマンションでは夜10時以降は楽器を演奏しないようにしていますが、夜8時~10時の間に練習するときは、弱音器をつけて音量を抑えて練習しています。こうした対策をしていることもあって、上下階及びお隣の住人さんから、音に関する苦情が来たことはありません。
先日タワーマンションの説明会に行ったときに、「2重床&2重天井を採用しているので、従来のマンションよりも遮音性が高くなっています。」というお話や、本当かどうかわかりませんが、ヤマハの防音室などを導入せずに、タワーマンションの中でピアノ教室やヴァイオリン教室をされている方がいる、というようなお話も営業の方から聞きました。それで思わず「ということは、音楽を楽しむにはタワーマンションがいいのだな。」と期待してしまった次第です。
そこで、実際にタワーマンションにお住まいの方にお聞きしたいのですが、実際にお住まいになってみて、従来のマンションよりもタワーマンションの防音性・遮音性は優れていると思われますか?
タワーマンションでなくても、2重床のマンション、2重床&2重天井を採用した最新型のマンションにお住まいの方がいらっしゃいましたら、ご意見をいただけると幸いです。それでは、よろしくお願いいたします。
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【ご参考】
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月07日 20:24
投稿者:キソスズキ(ID:FDIRKWU)
2重床のマンション(築3年)の3階に住んでる者です。最近は2重天井なんてのもあるんですね。自分は夜10時頃までは弱音器をつけずにヴァイオリン弾いてますが、今のところトラブルは起きてません。まぁ、楽器も30万円くらいの安物だし、技量も大したことないので、大した音量が出てないんだと思います。最近のマンションはどこもそうだと思いますが、下の階の住人の話声とか笑い声は全然聞こえません。むしろ、外から聞こえてくる騒音や、自分の家の内部の音(家族がドアを開け閉めする音、トイレを流す音など)の方が気になりますね。2重天井と2重天井が組み合わさっていたら、防音効果は高そうですが、床から天井までの天井高が低くなって圧迫感がありそうですが、その辺は大丈夫なんですかね。自分のマンションは天井高2.7メートルあるので、開放感がありますよ。上下の階の住人さんが音に神経質な人かどうか、ってのが大事なポイントだと思いますが、こればっかりは、自分ではどうしようもない問題ですね。
あと人づてに聞いた限りでは、タワーマンションの30階以上の高層階だと、外からの騒音はほとんど聞こえないのでとても静かなようですが、逆にそれに慣れてしまうと、部屋の中の小さな物音やエアコンなどの動作音がかえって気になってしまうそうです。まぁ、贅沢な悩みって感じですけどね。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月08日 10:59
投稿者:rio(ID:EVYxRDA)
親戚に、詳しい人(大学の教授様)がいるので聞きいてみました

>①最近のタワーマンションは、従来のマンションよりも躯体(構造)を頑丈にするために、壁や床のコンクリートの厚みが厚い、

低コストを目的に従来の普通セメントを用いたマンションは書いてあるとおりです。
質を追求したマンション(地震に強い、長持ちする)は、通常使われる「ポルセメ」とよばれる普通セメントではなく、低発熱、低収縮、高強度、高耐久持続性の通称高強度セメントを用いて建築されますので、厚くなるというのは一概には言えないそうです。(発電所、ダム、橋、高速道路などは、昔から高強度とされる特殊セメントを用いています。)最近は、原子力発電所建設に使用されるフライアッシュセメントを用いていることをPRしているマンションもありますので、確認すれば教えてくれます。

ただ、コンクリートの厚みが関係してくるのは構造上強度を保つの柱・梁の部分が主でして、防音・遮音に関係する壁床天井は「軽く・丈夫」にが高層マンションの手法となっていますので、この項目はあまり音には関係ないかと思います。

床面に関しては施工時にSL材(セルフレベリング材)というコンクリートを流仕込み施工します。あまり厚さはありません。あまり厚くすると柱・梁の構造上の強度が保てなくなるので、ここはあまり厚くしないと思います。

>②2重床&2重天井を採用している

最近のマンションは2重床・壁・天井が主流です。
理由は
①配線配管を変えやすいから(床壁天井をはがせば簡単に施工できる)
②断熱・防音効果を高めやすい。(断熱材としてにはロックウールなどの素材が一般に使われます。これは理想的には5~10年で交換しないと施工当時は十分厚みがあったのが経年変化でやせてしまい、性能も低下するためです。理想は7~10年毎に入れなおすことです。最近のマンションはオーダーメードが出来ますので、2重壁床天井に吸音材を入れることが出来ます。また壁の中に吸音材を入れることで部屋の中で引く音は自然な反響をし、部屋の外にはあまり音が伝わらないという非常に大きなメリットがあります。)
③床面の強度を変えやすい。通常の床材は9mm、12~13mm、18~20mm、という厚みの板が使われます。グランドピアノを置く、オーディオに凝る、というニーズにはそれに合わせた選択が必要です。2重にしておけば「簡単に交換できる」「床にインシュレーターを内蔵することが出来る」というメリットがあるので良いでしょう。また、楽器を置くところだけ床暖房をしないように変更することも可能です。

音楽を楽しむための遮音性・防音性は、タワーマンションに限らず新しいマンションはほとんどが享受できるよう。オーダー形式を取っている物件が多いです。安ければ安いなり、高ければ高いなりの性能となりますので、金額と性能が折り合えば十分検討の余地があると思います。

タワーマンションを標準装備のまま購入する時には、かなり仕様にばらつきがありますので、一つ一つ項目を確かめて検討するといいと思います。

個人的には、窓が開けられないタワーマンションは、好みではないので、中低層マンションを私は選択してしまうと思います。

以上ご参考になれば幸いです。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月08日 12:51
投稿者:音楽パパ(ID:Q2VzIlA)
キソスズキ様、rio様、ご回答ありがとうございます。とても勉強になりました。私の住んでいるマンションの床は13cmしかないようなのですが、検討しているタワーマンションの床は20cmあるとのことでした。私のマンションは2重床ではなく、カーペットが直張りされています。(床が薄いのでフローロングは禁止されているのです)ピアノの音は階下に、ヴァイオリンの音は上階に伝わる傾向があるので、床と天井の両方に何らかの対策を施す必要があると認識しています。rio様がおっしゃっている2重床や2重天井の中に吸音材を敷く、というのは大きな効果が期待できそうなので、予算の許す限り、積極的にやってみたいと思います。とりあえずマンション業者さんに相談してみます。それでは。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月08日 15:32
投稿者:rio(ID:EVYxRDA)
音楽パパ様
防音対策とは違いますが、マンション購入の際、配線の許容量がどの程度あるか、電源とブレーカーの連動はどの程度自由があるのかも重要なポイントです。
特に住宅の電化が進んでおり、通常80平米3LDKのマンションだと80Aが多いのですが、住み始めた後、次第にアンペア数を上げる傾向にあり、100Aオーバーは普通になってきていますので、チェックしたほうが良いと思います。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月08日 20:58
投稿者:音楽パパ(ID:FDMZkFc)
rio様へ。たしかに最近は、IHヒーターとか全室エアコン設置とかで、電気容量は増える傾向にあるようですね。一般の住宅で100Aなんて20年前には考えられませんでしたけどね。防音の方に注目し過ぎていたもので、電気容量のことは視野に入ってませんでした。この件についても、業者さんと相談してみます。どうもありがとうございました。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月09日 13:01
投稿者:セロ弾き(ID:KXSQeEQ)
私はマンションでセロを弾いてますが、防音対策には本当に苦慮しています。ヴァイオリンの場合は、楽器が直接床に接してないので、防音対策がし易いと思いますが、セロの場合、エンドピン→床→壁という具合に音が伝播していくのでやっかいないのです。私はフローロングの床の上に遮音シートを敷き、さらに、防振ゴムマット(3センチ厚)を敷きつめ、さらにその上に防音カーペットを敷いた部屋で練習しています。これで、床に伝わる音をだいぶカットできるようになりましたが、夜8時以降の練習は控えています。どうしても練習したいときは、弱音器をつけて、軽く弾くようにしています。
ピアノやセロやトランペットなどの場合は、ヤマハなどの防音室を導入している人が多いですが、ヴァイオリンの場合は、マンションの床や壁や天井に何らかの防音対策をしている人は少ないように思います。ほとんどの人は弱音器で対処しているのではないでしょうか。弱音器なら3,000円程度の出費ですむわけですから、とても安上がりですね。
ホールで聴いていると、ヴァイオリンの音は、セロよりもずっと良く透りますが、マンションのコンクリートの天井や壁を突き破って聞こえるほどのパワーはないんでしょうね。重さも400グラム程度しかないですからね。部屋の防音にかけたお金があれば、もっと高い楽器が買えたのに、と思ったりしますが、防音しないとセロが弾けない状況になってしまうので、仕方ないと諦めてます。
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月09日 14:47
投稿者:QB(ID:KTGQaGA)
セロ弾きさんのおっしゃるように、チェロのような物理的に床面とコンタクトしている場合は、床材やその下の防音防振シート、さらにコンクリートのスラブ厚などが一番気になるところでしょう。
私は自宅マンションでヴァイオリンを練習していますが(比較的当時としてはスラブ厚の厚い物件でした)、むしろ気になるのはダクト系を伝わる音や、配管のための隙間から逃げる音です。
というのも、いくら壁・床が厚くても、防音性が高かろうと、ダクトを通じて外気とつながっていますから、ダクトの排出部がどこにあるかによっては、音は外部に伝わりやすくなります。
また、通常のパイプスペースのほかにも、床面を上下に貫く穴が空いていることがあります。ここからも音が上下の部屋に逃げる可能性を持っています。

まあ、10時までには練習止めますから、文句言われないだろうと勝手に思ってます。 あとは、なるべく不快にならない程度の演奏を心がけるしかないかなと。。。 (寝る前に ギコギコではなく、寝る前に いとも妙なるヴァイオリンの調べ だったら、なんとなく許してもらえそう??)
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年07月09日 15:33
投稿者:rio(ID:EVYxRDA)
>むしろ気になるのはダクト系を伝わる音や、配管のための隙間から逃げる音です。

厳密には、電気コンセント、電話線、TVアンテナ等の回線の隙間からも音は逃げてゆきます。ここをどう処理するかが、高品質マンションを設計する技術者の腕の見せ所です。換気系のダクトを伝う音は、各戸のダクト毎に全熱交換機が設置されていればあまり気にならないのではないかと思います。(全熱交換器の大きさにもよりますが)ダクトを伝わる音はプライバシーに関わる内容の場合もありますので、空調衛生担当の設計者は皆、熟考した仕様にしていると思いますので、新しい物件についてはあまり心配は要らないのではないかと思います。

チェロのエンドピンの振動が床に伝わるのが気になるのであれば、音響機器にも使われるアルファーゲルを使えば、かなり振動は打ち消されると思います…ただし音色は変わると思います。ゴムはかなり柔らかいものを使わないと、忠実に楽器の振動を伝達してしまうと思います。
http://www.city.kawaguchi.saitama.jp/science/sinsozai.htm
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Re: タワーマンションと楽器演奏(防音対策等)

投稿日時:2004年11月12日 19:12
投稿者:rio(ID:QoNDY2E)
タワーではありませんが、新築マンションを買いました。
標準の仕様は以下の通りです

(床:二重床)
床スラブ厚270mm(一部280mm)
30mmの防音(吸音材)層
30mmの空気層(パイプスペースはここが150mmになる)
30mmのパーティクルボード
12mmの合板
12mmの温水シート(または合板)
12mmのフローリング板

(天井:二重天井)
クロス
9.5mmのプラスターボード
20cmの空気層
スラブ
と単純なつくりです

戸境は
スラブ厚180mm

(サッシ)
二重ガラス(5mmガラス+空気層5mm+5mmガラス)のエアタイトサッシ

以上の状況で、部屋の真ん中に一部屋音楽専用6畳間をつくります。
購入したマンションはある程度の防音性能がありますが
窓に面した部屋で弾いては、多少なりとも音漏れは出てしまうので
専有部分の真ん中に、全ての面に窓がない部屋を利用し
床を畳にして
ピアノ(アップライトです)を戸境に向けておかず
部屋の中心に向けて設置し
戸境側の壁に厚手のカーテンを二重に吊るせば
お金をかけず、ある程度は防音対策ができるのではないか?
という建築士の意見でした。

本気でプロ向けの防音ルームを作ると
私の購入したマンションの標準を基準に
周囲に窓のない6畳間の部屋でも
概算400万円ぐらいはかかると言われました。
壁は150mmぐらい防音層でより厚くなり、
扉も200mmくらいの厚みのかなり重量のあるものになり、
部屋も狭くなるそうです。

私は24時間弾きたいのかといえば、そうではありません。
子供も夜は寝ます。
まずは、この程度で様子を見て
夜の9~10時ぐらいまで弾くことを前提に
また、ご近所にもいろいろ聞きながら
様子を見ることにしています。

音楽パパさんはもう落ち着きましたでしょうか?
防音対策ご参考までにお聞かせ願えれば幸いです
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