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楽器の調整 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 5 Comments
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楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 02:35
投稿者:pochi(ID:M4GDcoA)
高熱で頭がオカシク成って居る序です。
+++++++++++++++++++
http://fstrings.com/board/board.asp?id=12551
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Re: 楽器自慢2

投稿日時:2004年06月08日 22:20
投稿者:uraji(ID:MwEFeIE)
suzuchinさん

やはりtonewoodでしたか。Sima氏は調子がいいのでflagshipといっていたのかな。わたしはここでVladimir Pilar(1965)を買いました。$6,900でした。suzuchinさんがおっしゃるようにとてもブリリアントですばらしい楽器でした。返品については、可能だがその場合はshippingのリスクを考えて$1,000いただくといわれましたが、その割に梱包がいい加減でした。その後paganiniでそっくりな楽器を見て早速問い合わせたところ売れたあとでした。製造番号が1番違いでした。paganiniには1700~1800年代の楽器がありますが、たしかにf字孔はドイツ風で変ですね。ただ店主のBures氏にDvorakについて聞いたら、あなたの選択はbetterだというので、じゃbestはと聞いたらHellmerなどの名前が返ってきました。どうなんでしょうね。誰か買ってみて結果を教えていただけませんか。

15年前にIvano Coratti(1978)をガセニーニで有名になった某ショップの名古屋支店で購入しました。店長に、これは作りがいいから鳴るようになる、資産価値もある、といわれて買ってみたものの、5年たっても鳴らないのでその後10年間お蔵入りになっていました。最近皆さんの書き込みを見て近所の金政さんに調整に出したところ、とても良く鳴るようにしてもらえました。魂柱が短かったせいでしたが、ネックの角度と魂柱の調整次第でどんな楽器も鳴るようになるといわれました。ただ音が素っ気ないという話をしたら、今は鳴るように調整してあるのでしばらく弾いて見てください再調整しますとのことでした。

PilarもCorattiも白川総業の故根本氏が推奨する名工の一人ですが、材も音もPilarの方が上だと思います。ただわたしのPilarはよく引き込まれたせいか表板のニスはかなりはげていて見た目が悪いのが玉に瑕ですが。
Re: 楽器自慢2
uraji氏[04/06/08 22:20:48]投稿、
>ネックの角度と魂柱の調整次第でどんな楽器も鳴るようになるといわれました。
+++++++++++++++++++
此れは、暴論です。
確かに、音量を出す事は略可能です。出来無い場合は、表板及び裏板が異常に薄過ぎる場合、使って居る材が不適当な時だけです。表板及び裏板が異常に厚い場合は削り直せば解決出来ます。然し、ヴァイオリンは矛盾だらけの楽器なので、音量を出せば、音色が無茶苦茶、各絃のバランスがバラバラ、音が汚い等、問題が出て来ます。亦、ホールで通る音を出せる楽器は、調整に依って出来るものでは有りません。どんな楽器でも調整次第で何とか成るのなら、ストラディヴァリウスやデルジェスに何の価値も有りません。将来的には解りませんが、300年以上掛けて、其れこそ何百万人の職人達が寄って集って研究し尽くしても無理なものは無理だったのです。PilarやCoratti位の楽器なら、調整の価値も有りますが、例えば鈴木の280番には費用対効果の点で無意味でした。

御意見をお待ち致します。
【ご参考】
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Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 08:33
投稿者:横好き(ID:FDIBIhE)
pochiさんこんにちは。

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Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年06月07日 00:04
投稿者:pochi(ID:NIgXIIk)
[12884]
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Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年06月06日 23:53
投稿者:セイジ(ID:JTZWFjE)
pochiさん こんにちは

古い建物を解体した時に出た木材を使ったバイオリンとか、
時々耳にしますが、どうなんでしょうね?
人によってはバイオリンの形になってからの経年変化
が重要という意見もあるようですが。

100年以上使われてきた古いオルガンの木製パイプの材料で
作ったドイツの新作バイオリン(たしか限定100本だった)を、銀座の○野楽器で見ましたが、値段が60万程度の量産
品だったので、ありがたみを感じる音とは言いがたいものでした。
古い楽器のような枯れた音でもないし、なんというか
がさつな音色でしたね。

同じ店にあったクレモナ帰りの日本人作家H氏の新作(95万)の方が、当然かもしれませんが、はるかに上品で優美な音がしました。
材料よりも技術の差ということなのでしょうか。
セイジ氏投稿、
古い建物を解体した時に出た木材を使ったバイオリンとか、
時々耳にしますが、どうなんでしょうね?
人によってはバイオリンの形になってからの経年変化
が重要という意見もあるようですが。
+++++++++++++++++++++++++++++
不見識なので存じ上げません。

前世紀中頭、ヴァイオリンは、造られてから100年程経って、もう一度削り直されたのが音が良いと云う説が有り、ワザと中心厚を5mm程度に造った人も有った様です。そんな楽器を弾いた事が有りますが、全くダメでした。やっぱり削り直さないといけないんでしょうね。

頑首
Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、 598afa5b [その他]
 pochi [04/06/07 0:04:06]

[12884]
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Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年06月06日 23:53
投稿者:セイジ(ID:JTZWFjE)
pochiさん こんにちは

古い建物を解体した時に出た木材を使ったバイオリンとか、
時々耳にしますが、どうなんでしょうね?
人によってはバイオリンの形になってからの経年変化
が重要という意見もあるようですが。

100年以上使われてきた古いオルガンの木製パイプの材料で
作ったドイツの新作バイオリン(たしか限定100本だった)を、銀座の○野楽器で見ましたが、値段が60万程度の量産
品だったので、ありがたみを感じる音とは言いがたいものでした。
古い楽器のような枯れた音でもないし、なんというか
がさつな音色でしたね。

同じ店にあったクレモナ帰りの日本人作家H氏の新作(95万)の方が、当然かもしれませんが、はるかに上品で優美な音がしました。
材料よりも技術の差ということなのでしょうか。
セイジ氏投稿、
古い建物を解体した時に出た木材を使ったバイオリンとか、
時々耳にしますが、どうなんでしょうね?
人によってはバイオリンの形になってからの経年変化
が重要という意見もあるようですが。
+++++++++++++++++++++++++++++
不見識なので存じ上げません。

前世紀中頭、ヴァイオリンは、造られてから100年程経って、もう一度削り直されたのが音が良いと云う説が有り、ワザと中心厚を5mm程度に造った人も有った様です。そんな楽器を弾いた事が有りますが、全くダメでした。やっぱり削り直さないといけないんでしょうね。

頑首
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実際、20世紀前半から半ばのドイツ製のストラドラベルやデルジェスラベルの量産?中古楽器を仕入れて、表板・裏板ともに削りなおしてネック長をあわせるために継ぎネックをして駒と魂柱の位置を決めなおして作り直して売っているお店があります。名前は出しませんがインターネットで有名なお店です。
いくつか試奏しましたが、音量が出てそれなりに通りそうな音に仕上がっていました。ただ惚れこむような美しい音ではありませんでした。
こういう楽器はもともとの状態ではよくebayなどに出ていて高くても$1000安ければ$300くらいで調達できますが、上記のような修理を工房に依頼すれば数十万円の費用がかかります。
かのお店では、それでも「実用品」として割り切って販売しており、価格は略70万円~80万円程度です。
ただ美観からいって、よく見ればお里の知れる楽器なので、私はなかなか70万円~80万円を出す気にはなれませんでした。
それでも結構売れているようです。
御参考まで。
[12995]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 09:17
投稿者:pochi(ID:MlcxEwY)
私は、プロ奏者として、実用的レベルで話を進めて居ります。アマチュアの方々の使う楽器に付いて、本質的に興味は全く有りません。説明不足でした。ご免なさい。
[13003]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 12:16
投稿者:横好き(ID:mVMnhJA)
失礼いたしました。プロ用の楽器の調整のお話でしたね。
プロ(またはプロ級)のかた、よろしくお願いいたします。
[13005]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 13:27
投稿者:uraji(ID:JzgWQpc)
ちょっと省略してしまい誤解されたようです。わたしが聞いたことを正確に書いておきます。
Corattiはとてもよく鳴る楽器だと聞いていますという話をしたところ、ネックの角度と魂柱の調整次第でどんな楽器も鳴るようになります、とのことでした。

また、鳴るようになったけれど音が素っ気ないですねといったところ、音量と音質は相反する関係にあり、今回は鳴るように調整したせいで音質は犠牲になっていますが、しばらくこの状態で弾いて様子を見てください、というようなことでした。

今後どうなるのか楽しみですが、プロレベルの話ではないかもしれませんね。
[13009]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 17:19
投稿者:pochi(ID:EJN5ATk)
解熱剤を大量に飲んで、無理をして仕事中です。私、本当の所、仕事は好きでは無いのです。ヴァイオリンで遊んでいる方が楽しい。

Corattiは、将来、プロまたは、プロ級の人の為の楽器に成る可能性の充分に有る楽器だと思います。10代の若い演奏家志望の人が弾くのにも適当だと思います。未だ新作なので、プロの人が孫子の為に楽しみに持って置くのに適当な楽器とも云えると思います。然し、ド素人が持って居ても「孫にも衣装」でしょう。

G.B.Morassi、F.Bissolotti、C.Bisiach、G.Lucci、S.Rocchi、I.Sderci、G.Guicciardi、F.Garimberti、等々、前世紀の名工と云われる人々の作品の内、出来が良く、且つ運の良い楽器は、将来的に名器に成り得る可能性を秘めて居ると思います。

[12990]
[12990]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 08:33
投稿者:横好き(ID:FDIBIhE)
pochiさんこんにちは。

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[12886] Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、 598afa5b [その他]
 pochi [04/06/07 0:04:06]

[12884]セイジ氏投稿、
古い建物を解体した時に出た木材を使ったバイオリンとか、
時々耳にしますが、どうなんでしょうね?
人によってはバイオリンの形になってからの経年変化
が重要という意見もあるようですが。
+++++++++++++++++++++++++++++
不見識なので存じ上げません。

前世紀中頭、ヴァイオリンは、造られてから100年程経って、もう一度削り直されたのが音が良いと云う説が有り、ワザと中心厚を5mm程度に造った人も有った様です。そんな楽器を弾いた事が有りますが、全くダメでした。やっぱり削り直さないといけないんでしょうね。

頑首
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実際、20世紀前半から半ばのドイツ製のストラドラベルやデルジェスラベルの量産?中古楽器を仕入れて、表板・裏板ともに削りなおしてネック長をあわせるために継ぎネックをして駒と魂柱の位置を決めなおして作り直して売っているお店があります。名前は出しませんがインターネットで有名なお店です。
いくつか試奏しましたが、音量が出てそれなりに通りそうな音に仕上がっていました。ただ惚れこむような美しい音ではありませんでした。
こういう楽器はもともとの状態ではよくebayなどに出ていて高くても$1000安ければ$300くらいで調達できますが、上記のような修理を工房に依頼すれば数十万円の費用がかかります。
かのお店では、それでも「実用品」として割り切って販売しており、価格は略70万円~80万円程度です。
ただ美観からいって、よく見ればお里の知れる楽器なので、私はなかなか70万円~80万円を出す気にはなれませんでした。
それでも結構売れているようです。
御参考まで。
横好き氏投稿に関しては、
Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、
http://fstrings.com/board/board.asp?id=12072
[12861]
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Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年06月06日 15:21
投稿者:pochi(ID:MJCAMVA)
セイジ氏、情報、有難う御座居ます。

新興ヴァイオリン材卸商元締G.B.M.は、材自体は良くても、古い材を持って居ない可能性が示唆されますね。

此の辺りの検証は、
Henry Meissner氏が行って居ました。何分、高齢だったので、御存命かどうか、解りません。息子さんが後を継いで居るはずです。

4585 El Carro Lane Carpenteria California Tel. +1-805-684-6183

御参考になれば、、、。
私の投稿[04/06/06 15:21:46]で、
紹介したヘンリー・マイスナー氏が徹底的に行って居りました。
完全に潰れた楽器の材の非常に良い物だけを厳選し、まるで貝合わせの様に表板と裏板の硬さ、厚み、形を合わせ、合わない場合はテキトーに削り直し、ネック等を作り直し、ニスを剥がして自分のニスを掛け、ネック・スクロールを自作し、自分の名前のラベルを貼って、US$3000~$5000程度で売って居りました。今は知りません。見た目は新作と変りませんが、音はモダンの音でした。少し表板と裏板の形が違ったりするのは御愛嬌と云った所です。当然、製品斑も有りますが、そこそこに調整され、無名の18~19世紀量産品を買う依り音も良く、プロが緊急時に使う楽器として充分な性能でした。ヘンリー爺さんは、少し偉そうにする傾向が有り、良い友人とは云えませんでしたが、気が向いた時、会いに出掛けて居りました。理由は、楽器商の為にどれを買うのが適当なのか、こっそり試奏する為です。キチンとそれ相当のお金も貰って居りましたので、仕事の内とも云えますね。

奏者の立場で楽器の良し悪しの見方を伝授致しましょう。表板を良く見て、木目が1mm程度で均等で、無数の小さなハーゼが走って居る材、軽く叩いてみて、硬い感触の有る材が最も強く、音が良い傾向が有ります。裏板の虎杢は、音とは無関係ですが、余り細か過ぎる物は却って弱いので避けた方が無難です。裏板も叩いてみれば厚さは大体解ります。当然、材は、硬い方が良い傾向が有りますが、厚さとの関係が有りますので、一概には云えません。アーチが独特の物は、
どんな音が出るか、想像も付きませんので、実際に弾いて見るしか判断は出来ません。

ネックの角度は略決まって居りますが、アーチとバスバーのシュパヌングに合わせて駒の高さとの兼ね合いで角度を決めます。極端な角度の物は弾き難いので止めて於いた方が無難でしょう。ハイアーチだからと云って悪いわけでも無い事も申し添えます。

プレスで表板裏板のアーチを出した物は、鳴る様に出来ますが、碌でも無い音に成ります。亦、ソコソコの音量に調整して音色を考慮しても、弾けば弾く程鳴ら無くなるので、どんなに調整しても3年以上は使えません。再調整すれば、また違った鳴り方に成りますが、3年後同じ事に成ります。音の傾向は、側鳴り、深みが無くペラペラです。それでも、小音量で誤魔化して素人風に弾けば、素人さんには「ええ音やね~、どんな楽器つかってはんのん?」 "You sound great! What kind of instrument is it?"と云わしめる事は可能です。そんな時には、にっこり笑って「ストラディヴァリウス!」と答えます。結構良いギャグに成ります。

[13005]
[13005]

Re: 楽器の調整

投稿日時:2004年06月09日 13:27
投稿者:uraji(ID:JzgWQpc)
ちょっと省略してしまい誤解されたようです。わたしが聞いたことを正確に書いておきます。
Corattiはとてもよく鳴る楽器だと聞いていますという話をしたところ、ネックの角度と魂柱の調整次第でどんな楽器も鳴るようになります、とのことでした。

また、鳴るようになったけれど音が素っ気ないですねといったところ、音量と音質は相反する関係にあり、今回は鳴るように調整したせいで音質は犠牲になっていますが、しばらくこの状態で弾いて様子を見てください、というようなことでした。

今後どうなるのか楽しみですが、プロレベルの話ではないかもしれませんね。
uraji氏投稿、
件の職人を個人的に存じて居りませんので何とも申上げられないのですが、多分、取り敢ず鳴る様にして於て、弾き込み加減、その人の弾き方を見て、丁度良い加減に調整する事は充分に可能です。弾き方の見聴きするポイントは、弓速、弓圧、弓の滑らせ加減です。このコントロールの幅が大きい人の場合、細心の注意を払って調整しないと、美しい音を出して貰えませんので、注意深く調整する必要が有ります。例えば私が「80年代Pirmo Pistoni」を渡そうと思って居る弟子は、ガンガン弾くタイプで、現在の状態で渡すと更にガンガン弾いて仕舞うと思いますので、発散傾向の強い美音で軽~く実演して、「ほら、こんな楽器やで」"Here you go!"と云って渡そうと思って居ります。若く、かなり弾けますから、口惜しくてそんな弾き方を自分自身で研究するでしょう。現在の状態では発散傾向の強い美音は困難です。駒が新し過ぎて厚めに造って有るので、楽器商から程度の良い駒を数個貰って自分でボチボチ加工し、硬く締めて適当な厚さにしようと思って居ります。彼の弾き方に対応する魂柱の強さが今一つ想像出来ず、考え倦ねて居ります。仕事依りもそっちの方が楽しいので、、、。

御参考になれば、、、。