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運指・運弓に因る音の違い | ヴァイオリン掲示板

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運指・運弓に因る音の違い

投稿日時:2004年04月15日 19:48
投稿者:pochi(ID:aDMzdzA)
一寸した体験談です。

左手は、通常、4本の指を使います。指が全部で6本有れば、便利だと思う事も屡々有ります。

私の師は、「指に依って全部音が違う」なんて云う事を曰って居りました。私は裏読みして、「全ての指で同じ音を出す」訓練を行いましたが、無駄でした。「上げ弓と下げ弓の音は違う」のだそうです。此も裏読みして、同じ音を出す訓練を行いましたが、無駄でした。「弓の何処で弾くのか」に依って、音が違うのは当然です。此も訓練を一応行いましたが、始めから無駄だと解って居りましたので、其れ程真面目な訓練は行って居りません。

レッスン方法は独特で、指番号をどんどん変えて行きます。「指が蛸で無いと弾けない」と思う事も有りました。運弓もどんどん変えて行きます。兎に角、無茶苦茶な運指・運弓を強要されました。師に「そんな事があなたには出来るのか?」と逆螺子を食らわせると、「少し難しい」との単純な答えしか帰って来ませんでした。何が何だかさっぱり解らずに、最終的に弾ける様になるというのが、師の教え方でした。習い始めた頃は、左手の一つ一つの指で雑巾絞りをさせられました。

指番号が無茶苦茶なら、当然ポジションもいい加減です。ハーフポジションが当たり前で、各指短3度のカヴァーを要求されましたが、私は、蛸では無いので不可能でした。ポジション移動というのが、此亦複雑で、移動してから指を決めると思い込んで居りましたが、指を押さえてから、(押さえつつ)ポジションを移動するのだそうで、苦労しました。特に、人差し指と小指のポジションは、ラフマニノフでも不可能では無かろうかと思う様な事を強要されました。

真面目に練習してゆくと、レッスンは3時間にも及びましたが、練習する時間が余りが無く、師の教えを守らずに行くと、5分で追い返されました。当然、機嫌が悪いと追い返されました。機嫌が良いと練習して行かないでも、紅茶を振る舞って呉れました。

部屋の中を駆け巡り乍、弾くのだそうですが、曲想に依って瞬間移動する事を強要されましたので、ヘトヘトになりました。

東洋人だから、虐められて居たのかも知れませんが、「愛」は有った様に思います。

今でも完全に理解した訳では有りませんが、提琴奏法の奥義が隠れて居た事だけは、確実だと思います。

皆様の御意見を賜りたい。
【ご参考】
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Re: 運指・運弓に因る音の違い

投稿日時:2004年04月15日 21:41
投稿者:けいちゃん(ID:aTNQdXA)
指の力も指先の肉の厚さも違うので、同じ音でも押さえる指が違うと音の質が変わりますね。
私はもっと小指と人差し指の先が太ければとよく思います。重音の時など。

ボーイングやリズムを変えて弾くのは、スケールの時と難しくて弾けない部分に慣れるまでいろいろやりますが、運指をさまざまに変えて弾くのはこれまでやらなかったことでした。普通は弾くのに都合のいい指使いがわかればいいので、わざわざ無理な指使いで弾くことはないと考えてしまいます。ソリスト養成の訓練では、曲の中のさまざまな要求に応えるために、というか表現する余裕を得るために相当なキャパシティを蓄えていかないといけないということなんでしょうね。そういう常識の裏を行く練習方法などいろいろあるんでしょうね。
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Re: 運指・運弓に因る音の違い

投稿日時:2004年04月16日 06:31
投稿者:ぷーた(ID:ZpZ4QQA)
久々に大変興味深い話題。

「全ての指で同じ音を出す」練習は、「全ての指で同じ音しか出ない」
ようになっては困るので、控えたほうがよいかと思います。折角指が四本ある(使える)のですから、音の違いを利用しましょう。むしろ、その一本の指でどこまで自由自在に出来るかを練習したほうがよいと思います。ボウイングに関しても大体同じなので省きます。

多少論点がずれるかもしれませんが、運弓・運指を変えて練習する方法は、賛成派と反対派に分かれます。僕は、楽曲なら反対、練習曲なら大賛成です。
フレッシュ先生は、根本的にヴァイオリン演奏というものは複雑で難しいものだから、いくつもの運弓や運指で練習することは混乱を招き、よくないと仰います。僕の尊敬する師は逆に、いかなる場合にも難なく対処できるようになるために、色々な運指、運弓でやることは非常に有益だと仰いました。ヴァイオリン演奏を体系的に研究するものと、ヴァイオリン演奏を「技」として究めたいものとの目指すものの違いでしょうか。

シフトについて。ハーフポジションは当然練習しなければなりません。各指短三度をカヴァーするのもできなくては駄目でしょうね。指を押さえてから手自体がついていくようにシフトをするのでしたら尚更です。僕もそのシフト方法を支持しています。フレッシュの分散三度のスケールを、12121212・・・や23232323・・・、34343434・・・で練習してみてください。速いテンポでやるのは相当難しいです。下りも同じですね。

僕の話は、「理屈」と「実際」がゴチャゴチャになってます。自分では分別不可能なので、pochiさんに代わりにそれをして頂けると助かります。
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Re: 運指・運弓に因る音の違い

投稿日時:2004年04月16日 08:49
投稿者:pochi(ID:NTdhZZk)
各指短3度をカヴァーするのは、1・2や2・3や3・4で5度を弾く事です。私には6thポジション以上でも難しい位です。当然、途中で指を上げて、和音を縮めたり伸したりする訓練は行いました。ぷーた氏仰せのカールフレッシュ練習法は、鍛練の為に行いましたが、完全に征服する事は出来ませんでした。

私は、弾き易い様に運指・運弓を使って居ましたが、師は、運指・運弓に依って曲想が変る(変える)事を教えて呉れたのだと解釈して居ります。

亦、何でも「曲」ありきなのだそうですから、技術的制約を打破しなければ、楽譜に忠実に弾いた事には成らないのだそうです。この楽譜に忠実にする為のプロセスを、言葉では無く、プロセスで教えて呉れていたのだと解釈しております。言葉があまり解りませんでしたから、、、。

あの~、あたし、生まれる前、30代に成る迄10代で通して居たのです。年齢詐称は、東洋人の特権でしょう。ややこしいプログラミング何かして居ると、3日位寝無いのは、当たり前の世界なのです。パラミターを数式化するのは、昔は結構大変な作業だったんですよ。今では、プラグインとか云って、どんどん付け足して行けますが、メモリーの価格が高かった時代は、そんな簡単な問題では有りませんでした。ハードディスク何て、夢のまた夢でした。寝ないでヴァイオリンを弾くのは、体に悪いから止めましょうね。

其れにしても、弓で弟子を叩くなんて、19世紀の発想其のものですよね。あの弓、ドミニク・ペカットだったと思います。

御参考になれば、、、
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包むような指

投稿日時:2004年04月18日 11:47
投稿者:Geiger1951(ID:MiYQAQE)
ヴィオラを沢山弾きだして気づいたのですが、ヴァイオリンから持ち替えると、ヴィオラの弦は太く重く、押えるのが難儀です。そこで往々にして力を入れ指を立て押さえ込もうとし勝ちですが、これが良くない。却って不発やピーという雑音が出ます。
ヴァイオリンの時以上に気をつけて指全体で包み込むように押えるほうが豊かで確実な音が出るように感じます。結果ヴァイオリンの奏法にもいい影響がありました。
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Re: 運指・運弓に因る音の違い

投稿日時:2004年04月18日 12:43
投稿者:pochi(ID:OHVDkWk)
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包むような指

投稿日時:2004年04月18日 11:47
投稿者:Geiger1951(ID:MiYQAQE)
ヴィオラを沢山弾きだして気づいたのですが、ヴァイオリンから持ち替えると、ヴィオラの弦は太く重く、押えるのが難儀です。そこで往々にして力を入れ指を立て押さえ込もうとし勝ちですが、これが良くない。却って不発やピーという雑音が出ます。
ヴァイオリンの時以上に気をつけて指全体で包み込むように押えるほうが豊かで確実な音が出るように感じます。結果ヴァイオリンの奏法にもいい影響がありました。
猊下投稿、「ヴァイオリンとヴィオラの奏法の違い」板に書込可し所、此等、管理人恣意に拠、消去されし故、致し方無く「横の会」会員券購入し、書込み遊ばされたものと推察し候。管理人氏、責任痛感遊ばされし事至極と存じ上げ候。

面倒なので、直裁的に書きます。私は、ヴィオラでは、ヴァイオリン拠りも、指を寝かせ気味に弾きます。ヴァイオリンでも鈴木教授法依りも指を寝かせます。此の弾き方は、鈴木の教え方の間違いの指摘でもありますね。人、夫々、指の肉の付き方は、違うので、左手の形は違って当然なのです。「運指、運弓に因る音の違い」とは全くでは有りませんが、板違いです。

それでは、、、。

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