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ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 22 Comments
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ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年04月29日 11:54
投稿者:パストラミ(ID:kkByhIA)
以前から気になっていた弦の話題ですが、ヒマだから書き込みます。

ここ一年ほどのヴァイオリン関係のネット掲示板を見るに、ダダリオ社は札幌の克彦さんに金一封を贈呈してもよいのでは?(笑)
確かにヘリコアは楽器との相性によっては、素晴らしい弦だと思います。ただ、個人的な意見では、楽器本来のパワーが弱い、例えば中級以下の古い楽器に張った時などに、ベストな性能が出るのではないでしょうか。ただこの弦には、劣化が極端に遅いという重大なメリットがありますが・・。

ぼくは個人的に、度を越えたハイ・テンションの弦(ザイエックス、オブリガート、ピラッツィetc)は、好きでないです。もともと、ボウイングには一切の力をかけるべきではないと考えていますし、楽器のパワー不足を弦でカヴァーするというのが、何だかくやしいからです。だから、楽器も新作を中心に選ぶようにしてます。(1千万円以上のオールドとかなら、話は別ですが)

そこで、ぼくがスタンダードだと考える弦は、ガットを除けばドミナント・トニカ・シノクサ・ヴィオリーノなのです。これはいろいろ実験した上での結論なんですが・・・。つまり、これらは性能や音量の相対的レヴェルが同じで、あとはキャラクターの違い、ということになるでしょうか。基本性能のしっかりした弦というのは、驚くほど少ないものです。

で、その4銘柄のうちでも、ぼくが溺愛してやまないのが、昨年ピラストロから発売された「ヴィオリーノ」なのです。これは、はっきり言ってものすごーく優れた弦ですよ。殆ど使っている人がいないみたいだけれど。

その外見上、オブリガートやピラッツィと同系列だと考える人が多いと思いますが、全然ちがいます。演奏感は、いってみればトニカの発展形といったところでしょうか。要するに、軽く触っただけで音が出ます。

パワーのある楽器の場合、ごくまれに、トニカでは弱すぎて楽器に負けてしまうことがあります。そういう時に、ヴィオリーノは本領発揮するわけです。しかしそうでなくとも、トニカが好きで、でも何らかの不満足を感じているひとには、もう、絶対にオススメです。本当に骨太の音が出ますよ。

ボウイングの特性上、ドミナントやオブリガートではミス・トーンが出てしまうという人にも向きます。あと、ついでに言っておけば、オリーヴのユーザーも気に入ること請け合いです。

ぼくは決してピラストロの回し者ではありません(笑)が、ここで意を決して、ヴィオリーノの素晴らしさを広める伝道師になります。なぜかというと、あまりにも消費が少なくて発売中止になってしまうと、ぼくは楽器をやめなければならないからです。あはは。

みなさん、ぜひヴィオリーノを使ってみてください。
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【ご参考】
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年04月30日 13:09
投稿者:フィドル(ID:N3EVBGA)
わぁっ!同志がいたんですねっ。
私ももう一年近く「ヴィオリーノ」の大ファンです。パストラミさんのおっしゃる通り、現状で発売されているナイロン弦のラインナップ中では、飛びぬけた性能を持っていると思います。また、何故か使用している人がいないというのも、まさに同感でした。
私はプロオケで弾いていますが、やはりそういったプロの集まりになればなるほど、弦に関しては保守的な傾向が強まるようで、ナイロンのユーザーというとドミナント・トニカ・シノクサが9割以上で、オブリガートでも珍しいくらいなのです。
私が「ヴィオリーノ」を凄いと思う最大の理由は、その柔軟性と反応の良さということに尽きます。私は新作イタリアンとオールドのフレンチを使用しており、そのどちらにも「ヴィオリーノ」を張っています。新作には以前、シノクサを張っていましたが、どうしてもやや、音の立ち上がりの遅さが目立ちました。かといってトニカにすると、音量そのものがダウンしてしまうのです。対して「ヴィオリーノ」は、楽器に負けないパワーがありながら、とても新作とは思えないような抜群のレスポンスをしてくれます。
オールドには以前、オリーヴを張っていました。「ヴィオリーノ」に変えて驚いたのは、ナイロン独特のパワーを持っていながら、古い楽器にガットを張ったのと全く変わらないレスポンス(殆ど弓の毛を張らないでも演奏できるような)をみせることです。私の知る限り、こういうナイロン弦は他にありません。
「ヴィオリーノ」、素晴らしいですね。
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年04月30日 13:31
投稿者:がん(ID:KRJwGDk)
 ヴィオリーノのA~Gに使われてる「シンセティックファーイバー」って
どんな物(素材)なのでしょうか、今まで聞いたことのない言葉です。
でも、この素材がポイントだと思うのですが。
誰かやさしい言葉で説明できる方いますか?
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年04月30日 17:28
投稿者:pochi(ID:FgUUADI)
> 度を越えたハイ・テンションの弦(ザイエックス、オブリガート、ピラッツィetc)

http://www.din.or.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
に弦のテンションの資料があります。オブリガート、ピラッツィは、ほぼ同じテンションで、A以外は度を越えたハイテンションとは言えないと思います。

Violinoのテンションの資料はありますか?

ViolinoはStudent用に開発されたということで、差別感があるのかもしれません。

私は使ったことがありません。梅雨に入ったら、使ってみます。
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年04月30日 18:20
投稿者:ロム蔵(ID:EYQBhxA)
ああ、やっとヴィオリーノの感想が出ましたね!
エヴァ・ピラツィ、インフェルト、ヘリコアと評判の
弦は結構試しました。エヴァは気にいっているんですが
高いんで、リーズナブルなヴィオリーノが気になって
いたんです。しかしネットで検索しても使用レポートが
全くなかったんだなぁ。はずれ弦かと思いました。
ちょっとチャレンジしてみようかなぁ。
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年05月01日 03:34
投稿者:pochi(ID:MiaCOFc)
mestronetで調べたら、出て来た!
http://fingerboard.maestronet.com/ubb/Forum1/HTML/010291.html
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年05月02日 02:49
投稿者:yc(ID:OTGQNXU)
がんさんへの返信がないようなので…

シンセティックファイバー(Synthetic Fiber)とは、直訳すると
合成繊維、ようするに化学的に作られた糸の総称だと思います。
つまり、この言葉自体は特定の素材を指す物ではないと思います。

合成繊維弦の草分け、ドミナントがナイロン系素材を用いたので
ナイロンが弦素材の代名詞のようになっていますが、ナイロンの定義は
「アミド結合〈NH・CO〉によりつながった合成高分子(=合成ポリアミド)で
形成される繊維」だそうです。

その他、公開されている合成繊維としてはフッ素樹脂などがありますが、
各社ナイロンに限らず様々な素材を研究開発しているようです。

肝心のヴィオリーノの素材については私は目にしたことがありません。
シノクサ、トニカはナイロンと言われていますし、オブリガート、エヴァ、
ヴィオリーノは表記が区別されていますので、少なくともナイロンでは
ないのかもしれませんね。

やさしくない言葉になってしまったかもしれませんが…。
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年05月02日 05:48
投稿者:pochi(ID:IyAyMxQ)
ピラストロの合成繊維弦の芯材は、特別に作ったcomposite(コンポジット)と書かれているので、複合繊維という事になる。
オブリガート、エヴァ・ピラッツィ、ヴィオリーノの芯材は同じらしい。巻きが違うみたい。

Perlonというのは、トマスティークだけが使っている単語。

ナイロン系とは言わず、ナイロンはポリアミド系という。分子量を大きくすれば、伸びにくくなる。

旭化成のアラミド系繊維ケブラーを使っているコレルリ・アライアンスもある。

理想的な弦の芯材は、ゴムの様な伸び縮みが適度にあって、引っぱり強度、曲げ強度が大きく、ほそい繊維が作りやすく、比重が大きめ(1以上)の物だと思う。

絹の弦もあった様に記憶しているが、どこへ行ったのだろうか?
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Re: ヴィオリーノ派閥創設のお知らせ

投稿日時:2002年05月02日 10:38
投稿者:pochi(ID:FpF0lnA)
コレルリ・アライアンスは、呉羽のフロロカーボンかもしれない。
英語の文献にはKevlarと書いてあったんだけど。
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ヴィオリーノについて(質問)

投稿日時:2002年05月03日 20:00
投稿者:克彦(ID:FQchM5A)
 こんばんは,札幌の克彦です。僕は,その性能やコストパフォーマンスに比べて,ヘリコアの知名度・人気度が不当なほどに低いように思ったので,その良さをPRしてきましたが,けして,ダダリオ社の回し者ではありません。(笑)

 ヘリコアは雑音(ザラザラ感)が非常に少ないので,その楽器が本来持っている音のキャラクター(特性)がわかり易い(明らかになり易い)ように思います。例えば,最高級ガット弦であるオリーヴは,弦そのものの個性がやや強いようで,オリーヴを張ると,どんな楽器でも,(音色が)ある程度オリーヴ色に染まるようなところが多少あると思います。(←これと同様のことを,あるヴァイオリン製作家も言っていました)

 ヘリコアは,弦そのものの音がクリアで(悪く言うとやや単調で)個性に乏しいので,楽器本体の音の特性を感じ易い(楽器そのものの音がさらけ出される)ように思われます。こうした特性が,弦と楽器との相性云々ということにつながって,ヘリコアの人気度が今ひとつとなっている原因なのではないかと思っています。

 最近,僕は,ある方から,エヴァ・ピラッツィを非常に強く勧められたので,実際に使用してみました。まだ,使用して2週間しか経過していませんが,最低でも2ヶ月は(音色的に)満足して使用できるだけの耐久性があるだろうと予想しています。現在のところ,音色・音量の両方に満足しているので,しばらく使ってみようと思っています。

 さて,「ヴィオリーノ」は,ほぼ同じ時期にピラストロ社から発売された新しい弦,例えば,オブリガートやエヴァ・ピラッツィに比べると,知名度・人気度がだいぶ低いようですね。実際,こうした掲示板で,ヴィオリーノを使用されている方のご感想を読んだのは初めてですし,僕の周りで,ヴィオリーノを使用している人が全くいないことから,ヘリコアよりも知名度・人気度が低いのかも知れませんね。

 ピラストロ社のホームページを見ると,「ヴィオリーノ」は学生向けと書かれており,価格も比較的安い設定(定価5,600円)になっています。定価が8,000円を超えるオブリガートやエヴァ・ピラッツィに比べると3,000円近く安いです。このように,値段が手ごろな割には,使用している人が少なくて知名度も低い,というのは不思議な気がします。ピラストロ社の他の同価格帯の弦,例えば,「トニカ」や「シノクサ」は,ピラストロ社のホームページ上では,学生向けとは書かれていないのに,「ヴィオリーノ」については,あえて,学生向けと書かれているのも不思議な点です。

 このたび,こちらの掲示板で,プロのヴァイオリニストの方を含む複数の方々が,「ヴィオリーノ」を絶賛(愛用)されているのを見て,僕は,「ヴィオリーノ」に興味を持つようになりました。定評のある「トニカ」よりもレスポンスが俊敏で力強い音が出る,という「ヴィオリーノ」の性質には,非常に惹かれるものがあります。僕は,弓の毛をなるべく緩めに張って弾きたいと思っているので,「ヴィオリーノ」の「低テンション」と「軽く触っただけでも音が出る」という性質には,強い興味を覚えます。

 そこで,「ヴィオリーノ」を愛用されている方々に何点か質問させていただきたいと思います。

①切れにくさ,ほつれにくさなど弦の物理的な耐久性はいかがでしょうか?

②音色の寿命(音色の持続性)はどれくらいの期間でしょうか?

③弦を張ってから馴染む(弦の伸びが収まる)までの時間はどれくらいでしょうか?

④演奏中の音程の安定感はいかがでしょうか(温度や湿度の変化に対する安定感はいかがでしょうか)?

⑤E・A・D・Gの4本とも「ヴィオリーノ」を張った場合の各弦の音量バランスや音色の特性はいかがでしょうか?

 これらの点について,具体的に教えていただけると助かります。それでは,また。
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